232名の参加者が当事者の想いに共感!(県民シンポ)

貧困から子どもと障がい者を守る県民シンポジウム(10/6)
当事者、医療・教育関係者、議員、一般市民など232名の参加者が当事者の想いに共感!

10月6日(日)「貧困から子どもと障がい者を守る県民シンポジウム」が松本市・浅間温泉文化センター大会議室で開催しました。当日は、諸行事が重なる中子どもの親、障がい者の当事者、医療関係者、教育関係者、各議会議員、一般市民など232名が参加しました。参加者からは、基調講演、シンポジスト、フロアーからの発言などを聞きながら「当事者」の想いに共感し、「自分に何ができるのか」真剣に考える機会となったなどの感想が聞かれました。

会は、長野県障害者運動推進協議会の代表の松丸道男さんの主催者あいさつで始まり、生活底上げ実現長野県連絡会代表で弁護士の村上晃さんが「子どもの貧困の現状と国の施策の問題点」と題して基調講演がありました。
続いてシンポジウムでは、健和会病院小児科医師の和田浩さん(実行委員長)がコーディネーター(兼シンポジスト)をつとめ、各シンポジストから発言がありました。子どもをもつ母親の発言(文書発言・代読)、障がい者からの発言として原孝雄さん(安曇養護学校教諭・透析患者)、小児科医師として医療現場からの発言として和田浩さん、医療相談員からの発言として小山奈緒さん(上伊那生協病院・医療ソーシャルワーカー)、学校現場からの発言として古澤絵美さん(長野市立川中島中学校・事務職員)、無料子ども塾関係者からの発言として児玉典子さん(反貧困セーフーティネットアルプス・世話人)、それぞれ立場から事例を交えての発言がありました。
フロアーからの自由発言では、医療的ケアを必要な重度の障害をもつ子どもの母親ら3名からの発言、精神障害の団体を代表しての発言、口腔障害をもつ患児について歯科医師の発言、定時制に通う高校生の実情を発言する高校教師、精神障害をもつ当事者の発言など実感こもったリアルな発言が続きました。
最後にコーディネーターの和田医師は、「困難を抱えている子どもや障がい者の当事者の訴えや実態の中に、貧困問題が横たわっている。しかも、それが見えにくい状況がある中で、今日のシンポジウム全体を通じ、見えるようになり共感が広がったと思います。医療費や教育費の問題など一緒に考え、課題解決のため、それぞれの立場で自分にできることを真剣に考え、実践していきましょう」と結びました。
感想文では、「当事者の生の声を聞いて胸が熱くなった」「見えにくい貧困問題、知らなかった実態をみんなで共有できて良かった」「医療費窓口負担無料化や教育負担無償化が如何に大切か実感もって分かった」「自分に何ができるのか。自問自答しながら話しを聞いていた」などありました。
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