6月11日に長野県下の小児科医師でつくる長野県小児科医会(高島俊夫会長)が「子どもの医療費窓口無料化を求める要望書」を阿部知事、小林健康福祉部長、西沢県議会議長、関県医師会長にそれぞれ提出しました。要望事項は子どもの医療費を窓口無料とすることの一点です。
この要望書の提出は、すすめる会会長の和田医師が、5月31日に開催された小児科医会の総会・学術研修セミナーで行った「子どもの貧困とその対策」の講演が契機となった模様です。
今回の要望書では、「お金のない時は、医者に連れて行きたくてもがまんする」、「他県から引っ越してきたが、長野県では窓口負担があってびっくりした」など、小児科医が日々の診療の現場で経験した家族の声が紹介されています。
その上で、「自勤給付方式では、ある程度の現金がないと受診することができす、貧困家庭の子どもたちを医療から遠ざけることになっています。」として子どもの貧困対策としても、子育て支援としても、子どもの医療費の「完全窓口無料」の制度は極めて重要な、優先順位の高い課題だとしています。
長野県下の小児科医の職能団体が行政機関等に「要望書」を提出されたのは、初めてであり、意義深いことです。